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nc431v

ヒストリー2

大変お待たせいたしました。いよいよチャンバー製作編をに入ります。本来チャンバーはの基本設計に関して色々な決まり事があり、左図は一般的な各部長さ算出方法ですそれを忠実に守ればいいのかというとそうでもないのです。そこで、基本的なところを守りながらノーマル寸法を参考に製作してみたいと思います。
2サイクルエンジンでもっとも重要なパーツとしてチャンバーの仕事はとても重要でみなさんが何気なく見ているチャンバーの形状には訳があるのです。
まずイラストのF寸法の長さが変わると、中低速の領域に影響があります。
E寸法はを変えると高速域に影響を及ぼすところです。基本的な算出方法があって決まりますが、一回で決まることはまずないと思います。そこで参考にする素材としてノーマル寸法を参考に製作してみたいと思います。ノーマルのチャンバーは意外とよくできていて、ストリートから、高速までうまくカバー出来ているのでこの寸法を参考にそして若干の味付けをして製作したいと思います。上記の計算通りに寸法を決定してもあくまでも参考数字で実際にテストをかさね、初めていい物が出来るのでノーマルの寸法を参考にするのはいいと思います。メーカーさんは膨大なテストをしているのですから。

A,Bの寸法は掃気ポートの開度と回転数、係数等で算出します。太さのF部は中高速域をカバーする場所で、中速域はピストン直径×2、高速域は×2.25,F部の長さ点火時期開度+掃気ポート開度と係数をかけます。E部は細くなるほど、高回転型で、ピストン直径に0.45をかけ、トルク型にする場合は0.5をかける。こんな感じだったと思います。
あくまでも参考データーを作るときですのでこれで完全なものは出来ません。

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純正チャンバーをゾーン別に分解して基本寸法を算出します。いかに正確に寸法を測るかが成功の鍵になると思います。

各ゾーン別のパーツを製作して形状を整えます。

チャンバー製作ジグです。鉄の丸棒を旋盤でテーパー状に加工して製作したもので異なる角度のものを数本使用してチャンバーを製作

形状を確認しながら一品一品確認しながら形状を整えていきますこの作業はとても需要で製品の善し悪しはこの作業で決まると思います。

量産型チャンバーとは違うので小さく輪切りにして角度をあわせながら車体にフィットさせます。

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このとき注意しなければならないことは車体に干渉せずに、長さを守りながら角度等を決定しなければいけないという事。

しかもちょっとした角度のずれがデザインに大きく響くので、非常に
手間の掛かる作業になります。

角度が決定して各部干渉等をチャックし、問題なければチャンバーの本溶接をして、完成です。早くエンジンをかけてみたい衝動に駆られますが、これから配線、エアークリーナーボックス等を製作してから始動します。かっこいい音だといいのですが、、

ノーマルの寸法の計測のために純正チャンバーをゾーン別に分けて分解します。各部計測し、展開図の製作し鉄板(1�)を曲げ、ストレートチャンバーを製作して車両に合わせて組み付けます。
鉄板はテーパージグに合わせて板金加工で製作します。この作業をうまくやらないとボコボコなチャンバーになってしまうため熟練工でなければ難しい作業です。ただ叩くだけではなく、どこを叩けば面がでるかを把握してやらないといけないのです。(当社加工担当責任者高坂治の弁)

基本的なレイアウトが決まって本溶接に移り、完成です。だんだんGPマシンに見えてきたでしょ!。
ご報告が遅れましたが、この車両の名前が決定しました。<車名NC431V>。NCはホンダの型式で4は、400CC,3はご存じの通り3気筒、1は1本アーム(スイングアーム)、Vは当然V型エンジンの事です。

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完成した車両(フレーム)の各部を紹介します。(抜粋)

今回試作しているNC431Vは、当社が製作を検討中にたまたま同じ内容を依頼されましたので、試作車両に現オーナー様の意向が入っていて若干の変更があると思いますが、基本的にはこんな感じで完成させたいと思っています。
エンジンを始動してみましたが、ノーマルのこもったような音ではなく、2サイクル特有の甲高い音がしてとてもエキサイティングな感じです。完成後キャブ関係の各ジェット類のセッティングや吸入口等の加工をしていい感じに仕上げたいと思います。

いよいよ外装の製作に移りたいと思いますが、先程も述べたように外装もオーナーの意向が入りますので販売車両は若干変わりますのでご了承下さい。
前回製作していたTZR500V4のは、TZR250の純正カウル(廉価版)を使用していましたが今回製作販売を予定しているNC431Vは、専用カウルを製作したいと思います。

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hiito
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エアークリーナーケースはアルミ製。製品になる場合はFRP製になる予定です。吸入口の形状は変更になることがあります。(試作)

ヒートプレートを装備。ハーネスはうまくまとめられました。

下のチャンバーは長さ調整のためクロスしています。

チャンバーはうまくまとまりました。

リアプレートを装備しているため、シートカウル装着後下から見た感じはとてもスッキリしています。

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メーターはスタックを標準装備。メーターカバーは試作ではアルミですが、販売車両はカーボン製になります。

ベースカウルは当社のYZRレプリカカウルを使用し、とりあえず角形ライトが付くように形状の変更をしたいと思います。

開口部を残し、ウレタンや、粘土で整形し、形状を整えます。
成功のポイントは、いかに面を出せて仕上げられるかです。

仕上がった面にFRPを貼って形状を作ります。

かどの部分を貼るのは非常に難しいため、あらかじめFRPを立体に裁断して貼るとうまく張れると思います。

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貼り上がった面をより仕上げるためパテで丁寧に面を出します。
裏の粘土を剥がし、強度に問題がなければ完成です。

こんな感じに仕上がりました。
後はマスキングをしてペイントをすれば完成です。

カラーリングはとりあえずロスマンズカラーにしたいと思います。

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