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ヒストリー2
大変お待たせいたしました。いよいよチャンバー製作編をに入ります。本来チャンバーはの基本設計に関して色々な決まり事があり、左図は一般的な各部長さ算出方法ですそれを忠実に守ればいいのかというとそうでもないのです。そこで、基本的なところを守りながらノーマル寸法を参考に製作してみたいと思います。
2サイクルエンジンでもっとも重要なパーツとしてチャンバーの仕事はとても重要でみなさんが何気なく見ているチャンバーの形状には訳があるのです。
まずイラストのF寸法の長さが変わると、中低速の領域に影響があります。
E寸法はを変えると高速域に影響を及ぼすところです。基本的な算出方法があって決まりますが、一回で決まることはまずないと思います。そこで参考にする素材としてノーマル寸法を参考に製作してみたいと思います。ノーマルのチャンバーは意外とよくできていて、ストリートから、高速までうまくカバー出来ているのでこの寸法を参考にそして若干の味付けをして製作したいと思います。上記の計算通りに寸法を決定してもあくまでも参考数字で実際にテストをかさね、初めていい物が出来るのでノーマルの寸法を参考にするのはいいと思います。メーカーさんは膨大なテストをしているのですから。

A,Bの寸法は掃気ポートの開度と回転数、係数等で算出します。太さのF部は中高速域をカバーする場所で、中速域はピストン直径×2、高速域は×2.25,F部の長さ点火時期開度+掃気ポート開度と係数をかけます。E部は細くなるほど、高回転型で、ピストン直径に0.45をかけ、トルク型にする場合は0.5をか ける。こんな感じだったと思います。
あくまでも参考データーを作るときですのでこれで完全なものは出来ません。
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純正チャンバーをゾーン別に分解して基本寸法を算出します。いかに正確に寸法を測るかが成功の鍵になると思います。
各ゾーン別のパーツを製作して形状を整えます。
チャンバー製作ジグです。鉄の丸棒を旋盤でテーパー状に加工して製作したもので異なる角度のものを数本使用してチャンバーを製作
形状を確認しながら一品一品確認しながら形状を整えていきますこの作業はとても需要で製品の善し悪しはこの作業で決まると思います。
量産型チャンバーとは違うので小さく輪切りにして角度をあわせながら車体にフィットさせます。
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このとき注意しなければならないことは車体に干渉せずに、長さを守りながら角度等を決定しなければいけないという事。